以前に乗り換えたことがある人ほど、いまの手順とずれています。MNP予約番号を取りに行く必要がない場合が増えました。
2023年5月から「ワンストップ方式」が始まり、乗り換え先のサイトで申し込むだけで手続きが進むようになりました。予約番号の発行も、期限に追われることもありません。
会社を決めたあと、何をどの順番でやるのかを整理しました。2026年9月6日に総務省と各社の公式情報で確認しています。
結論:やることは5つです
- 先に済ませておくことを片づける(支払い方法・メール・端末・アプリ)
- いまの会社がワンストップに対応しているかを確認する
- 乗り換え先のサイトで申し込む(eSIMか、SIMカードか)
- 開通の手続きをする
- 切り替わったあとに動作を確認する
いちばん大事なのは1です。申し込んでからでは戻せないものがあります。
ステップ1:申し込む前に済ませること
順番を間違えると、あとから取り返せない項目があります。ここだけは先に片づけます。
① 支払い方法を用意する
多くの会社が本人名義のクレジットカードを求めます。口座振替に対応している会社もありますが、申し込みがWeb限定だと選べない場合があります。
契約者と支払名義が違う場合は、そこで止まります。家族名義のカードは使えないのが基本です。
② キャリアメールをどうするか決める
@docomo.ne.jp などのアドレスは、乗り換えると原則として使えなくなります。大手3社は月額を払えば持ち出せる仕組みを用意していますが、解約から31日以内などの期限があります。
そのアドレスで登録しているサービスがないか、先に洗い出してください。銀行、行政、保険あたりが見落としやすいところです。
③ いまの端末が使えるか確認する
乗り換え先の公式サイトに動作確認済み端末の一覧があります。機種名ではなく型番で探します。SIMロックがかかっている古い端末は、解除が要ります。
④ 認証に使っているアプリを確認する
電話番号は変わらないので、SMS認証はそのまま使えます。ただし切り替えの数十分から数時間は、電話もSMSも使えない時間帯があります。その間に認証が必要な手続きを入れないよう気をつけます。
ステップ2:ワンストップか、ツーストップか
ここで手順が二手に分かれます。
| 方式 | 予約番号 | 手続きの流れ |
|---|---|---|
| ワンストップ | 要らない | 乗り換え先のサイトで申し込む → いまの会社のページに自動で移動 → 確認して戻る |
| ツーストップ(従来) | 要る | いまの会社で予約番号を発行 → その番号を持って乗り換え先で申し込む |
総務省の携帯電話ポータルサイトによると、ワンストップでは移転元との契約が自動で解約されます。自分で解約手続きをする必要はありません。
ワンストップに対応している会社
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルとそれぞれの系列ブランドに加え、主なMVNOも対応しています。日本通信SIMの案内では、2026年3月時点で29社が並んでいます。
- ドコモ、ahamo、au、UQ mobile、povo、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO、楽天モバイル
- IIJmio、mineo、イオンモバイル、BIGLOBEモバイル、NUROモバイル、日本通信SIM、J:COM MOBILE、HISモバイル など
いまの会社と乗り換え先の両方が対応していれば、ワンストップになります。どちらか一方でも非対応なら、従来どおり予約番号が要ります。
予約番号が要る場合
有効期限は取得した日を含めて15日間です。期限が切れると無効になりますが、auの案内のとおりキャンセルに手数料はかかりません。
ただし、乗り換え先で手続きを始めたあとはキャンセルできません。取ってから申し込むまでの間に決め直すなら、そのタイミングです。
総務省は、引き止めの営業を禁止しています。番号を出すときに引き止められても、断って構いません。
ステップ3:eSIMか、SIMカードか
申し込みのときに選びます。ここで開通までの日数が変わります。
| eSIM | SIMカード(物理) | |
|---|---|---|
| 受け取り方 | オンラインで完結 | 郵送を待つ |
| 開通まで | 最短で当日 | 発送から数日 |
| 必要なもの | 対応端末とWi-Fi | なし |
| 入れ替え | 端末の操作だけ | カードを差し替える |
たとえばahamoの案内では、eSIMの申し込みは最短で当日から3日ほどとされています。急ぐならeSIM、端末の操作に不安があるならSIMカードという分け方になります。
eSIMは端末が対応している必要があります。数年前の機種は非対応のことがあります。ここも動作確認済み端末の一覧で確かめます。
ステップ4:開通の手続き
申し込みが通っても、自分で開通の操作をするまで回線は切り替わりません。ここを忘れると、いつまでも前の会社のままです。
受付時間が決まっている会社もあります。ahamoの例では、こうなっています。
| 手続きの種類 | 開通できる時間 |
|---|---|
| 新規契約・機種変更 | 24時間(システムメンテナンス時を除く) |
| MNP(他社からの乗り換え) | 9:00〜21:00 |
夜遅くに手続きしようとして、翌日まで待つことになりがちなところです。時間は会社ごとに違います。申し込み先の案内を必ず読んでおきます。
開通の操作をすると、前の回線はそこで止まります。切り替わるまでの間、通話もデータ通信も使えません。Wi-Fiのある場所で作業するのが安全です。
ステップ5:切り替わったあとに確認すること
- 通話ができるか(発信と着信の両方)
- SMSが届くか
- データ通信ができるか(Wi-Fiを切って試す)
- APN設定が入っているか(つながらないときはここ)
- 前の会社の解約が済んでいるか(ワンストップなら自動)
つながらない場合、多くはAPN設定です。乗り換え先の公式サイトに、端末ごとの手順が載っています。
つまずきやすいところ
- 支払名義が違う — 家族名義のカードは通らないことが多い
- 端末が非対応 — 型番まで確認する。eSIMは特に注意
- MNPの受付時間を過ぎた — 夜に手続きすると翌日になる会社がある
- キャリアメールで登録したサービスが残っている — 解約後に気づくと戻せない
- 家族割の回線数が減る — 残る家族の料金が上がることがある
最後の項目は、自分では気づきにくいところです。
▶ 家族割・セット割を外す前に|1人抜けると家族の料金はどうなるか
申し込み先について
手順はどの会社でもほぼ同じです。会社選びが済んでいないなら、そこが先です。
▶ 自宅のネット回線でスマホ代は下がる|セット割の条件と割引額
自宅の回線ごとに、使える割引と実際に払う金額を並べています。
この記事で手順の例として挙げたahamo
は、ワンストップとeSIMの両方に対応していて、公式サイトから申し込めます。ほかの会社でも手順は変わりません。料金と速度を比べたうえで、条件に合うところを選んでください。
まとめ
- 予約番号が要らない場合が増えた。両方の会社が対応していればワンストップ
- 予約番号が要る場合、有効期限は15日。キャンセルは無料
- 申し込む前に支払い方法・メール・端末・アプリを片づける
- eSIMなら最短で当日、SIMカードは郵送を待つ
- 開通は自分で操作する。MNPは受付時間が決まっていることがある
- 切り替え後は通話・SMS・データ通信を順に確認する
次に確かめること
▶ 格安SIMに変えて後悔する人の共通点|先に確認したい5つの条件
申し込む前に見ておきたい条件をまとめています。
▶ MVNOとサブブランドの違い|格安SIMはどちらを選べばいいか
会社選びで迷っている場合はこちらから。
▶ スマホの通話料は下げられる|かけ放題の選び方と実際に払う金額
通話が多い場合は、料金の見え方が変わります。
▶ Visaのタッチ決済をスマホで使う|財布からカードを出さなくなった
申し込みに使うクレジットカードは、スマホに登録しておくと支払いのときにも使えます。
この記事の内容は2026年9月6日に総務省と各社の公式サイトで確認したものです。手続きの流れや受付時間は会社によって違い、変更されることがあります。申し込みの前に、必ず申し込み先の公式サイトで確認してください。

