※この記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。料金や条件は各社の公式情報で確認しており、広告の有無で紹介する内容を変えてはいません。
電気とガスをまとめると安くなる、という案内をよく見ます。請求が1本になるので、まとめること自体は分かりやすい話です。
ただ、割引額そのものは、思っているより小さいことが多いです。まとめる前に確かめておきたいのは、割引の大きさではなく、まとめたあとに毎月いくら払うかです。
わたし自身は電気とガスをセットにしています。そのうえで、条件と金額を並べてみます。
セット割の割引額を、公式の表記で並べる
首都圏でよく比べられる2社の内容です。2026年9月時点の公式サイトの記載です。
| 会社 | 割引の内容 | 対象 |
|---|---|---|
| 東京ガス 「ガス・電気セット割」 | 電気の基本料金と電力量料金の合計から0.5% | 基本プラン |
| 東京ガス (別プラン) | 電気の基本料金から月275円(税込) | ずっとも電気3 |
| 東京電力エナジーパートナー 「ガスセット割」 | 電気料金が月102円(税込)安くなる | スタンダードSなど |
0.5%というのは、電気代が8,000円なら40円です。年に480円になります。
東京電力の月102円は、年で約1,200円です。こちらは金額が固定なので、電気をあまり使わない家ほど割合としては大きくなります。
割引より先に見るのは、単価そのもの
ここが判断の分かれ目です。セット割で月40円引かれても、電力量料金の単価が1円高ければ逆転します。
月に260kWh使う家で計算してみます。
| A社(セット割あり) | B社(セット割なし) | |
|---|---|---|
| 電力量料金の単価 | 30円50銭/kWh | 29円80銭/kWh |
| 260kWh分 | 7,930円 | 7,748円 |
| セット割 | −40円 | — |
| 実際に払う額 | 7,890円 | 7,748円 |
この例では、セット割がある側のほうが月142円高くなります。割引の有無ではなく、割引後の合計で比べないと逆の結論になります。
比べるときは、電気とガスの両方の請求を足した金額で見てください。片方だけ安くなって、もう片方が上がることがあります。
セット割には条件がある
申し込めば自動で付く、というものではありません。東京ガスの場合、次の条件がすべて必要です。
- 電気とガスの使用場所が同じであること
- 契約者が同じであること
- ガス料金と電気料金を合算して支払えること(支払い方法をそろえる)
- セット割の申し込みが別に必要
東京電力の場合は、対象になる電気のプランが決まっています。スタンダードSなどの自由料金プランが対象で、昔からの従量電灯Bのままでは対象になりません。
つまり、セット割を付けるためにプランも変えることになります。プランが変わると、燃料費調整額の上限の扱いも変わることがあります。ここは電気料金の請求書はどこを見るかで整理しました。
まとめたあと、1つだけ戻せるか
契約を1社にまとめると、あとで片方だけ乗り換えにくくなります。ガスだけ他社に移すと、電気側のセット割が外れるためです。
| やりたいこと | まとめる前 | まとめたあと |
|---|---|---|
| 電気だけ乗り換える | 電気の比較だけ | ガス側の割引も外れる。両方を計算し直す |
| ガスだけ乗り換える | ガスの比較だけ | 電気側の割引も外れる |
| 引越しする | それぞれ手続き | 1社にまとめて連絡できる(ここは楽になります) |
年480円の割引のために選択肢が狭くなるなら、割に合わないこともあります。金額と、動きやすさの両方で決める話です。
それでもまとめる価値がある場合
割引額が小さくても、まとめることに意味がある場面はあります。
- 請求と支払いが1本になる — 引き落とし日が1つになり、明細も1枚
- 引越しのときの連絡先が1つ — 電気とガスを別々に手続きする手間が減ります
- どちらかの単価がもともと安い — 割引はおまけとして考える
逆に、まとめないほうがよい場面もはっきりしています。
- 都市ガスの供給エリア外(プロパンガスは対象外のことがほとんど)
- 電気とガスで契約者や住所が違う
- 近いうちに引越しや同居の予定があり、契約が動く
確かめる順番
- いまの電気とガスの請求額を、直近3か月分そろえる
- まとめた場合の電気の単価を、いまの単価と並べる
- ガスの単価も同じように並べる
- 割引後の合計で比べる(電気+ガス)
- あとで片方だけ戻せるかを確認する
この順で見ると、「割引があるからまとめる」ではなく「まとめても不利にならないから、割引はおまけ」という判断になります。
単価と適用条件は、公式サイトで確認できます。
電力会社を変えること自体の注意点は電力会社を切り替える前にに、固定費全体の順番は固定費を見直す順番にまとめています。
まとめ
- 東京ガスのセット割は電気代の0.5%。8,000円なら月40円
- 東京電力のセット割は月102円(税込)
- 割引額より、割引後の単価と合計で比べる
- 条件は「同じ場所・同じ契約者・支払いをそろえる」
- 東京電力は対象プランが決まっている。従量電灯Bのままでは付かない
- まとめると、あとで片方だけ乗り換えにくくなる
セット割は、すでにその会社を使う理由があるときに乗せるものです。割引のために契約先を決めると、順番が逆になります。

