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電気料金の請求書はどこを見るか|4つの項目の意味

電気料金の請求書はどこを見るか 電気・ガス・固定費
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電気の請求は、金額だけ見て終わりにしがちです。上がった月も下がった月も、理由は分からないまま次の月になります。

ただ、請求書の中身は4つの項目しかありません。しかも、そのうち自分で動かせるのは前の2つだけです。

どこが自分で選べて、どこが選べないのか。ここが分かると、電気代の話が「なんとなく高い」から「この項目が上がっている」に変わります。

電気料金は4つの項目でできている

検針票でも、電力会社のマイページでも、内訳はこの並びになっています。

項目何で決まるか自分で選べるか
① 基本料金契約アンペア(契約の大きさ)選べる
② 電力量料金使ったkWh × 単価選べる(会社・プラン)
③ 燃料費調整額燃料の輸入価格選べない
④ 再エネ賦課金国が決める単価全員同じ
このほかに消費税がかかります

③と④は、どの会社と契約していても発生します。安い会社に変えても消えません。切り替えで動くのは①と②です。

① 基本料金は、使わなくてもかかる

契約アンペアで決まる固定の金額です。電気を1kWhも使わなかった月でも、半額は請求されます。

東京電力エナジーパートナーの従量電灯B(2026年9月時点・税込)だと、こうなります。

契約アンペア基本料金(月・税込)
10A311円75銭
15A467円63銭
20A623円50銭
30A935円25銭
40A1,247円00銭
50A1,558円75銭
60A1,870円50銭
出典:東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」

30Aと40Aでは、月に311円ほど違います。1年では約3,700円です。ここを下げる方法は電気の契約アンペアを下げるにまとめました。

なお、関西・中国・四国の各電力には、このアンペア別の基本料金がありません。「最低料金制」といって、一定の使用量までは決まった金額、という形になっています。検針票に「基本料金」が見当たらないときは、この方式です。

② 電力量料金は、使うほど単価が上がる

使ったkWhに単価をかけた金額です。多くの会社では、単価が3段階に分かれています。

段階使用量単価(1kWhあたり・税込)
第1段階最初の120kWhまで29円80銭
第2段階120kWhをこえ300kWhまで36円40銭
第3段階300kWhをこえた分40円49銭
東京電力エナジーパートナー 従量電灯B(2026年9月時点)

第1段階と第3段階では、同じ1kWhでも10円以上違います。使用量が増えるほど、増えた分の単価は高いところから引かれます。

エアコンを1台足したときに「思ったより上がった」と感じるのは、この構造のためです。

③ 燃料費調整額は、毎月変わる

発電に使う燃料の輸入価格を、あとから料金に反映するしくみです。プラスの月もマイナスの月もあります。単価は電力会社が毎月出しています。

ここで1つ、切り替えのときに見落とされやすい違いがあります。

料金の種類燃料費調整額の上限
規制料金(従量電灯など)上限あり。基準を大きく超えた分は請求されない
自由料金(新しいプラン・新電力)上限なしが多い

燃料価格が落ち着いているあいだは、この違いは金額に出ません。上がった局面ではじめて差が出ます。切り替えを考えるときは、単価表と一緒に上限の有無も見ておくと判断材料が増えます。

④ 再エネ賦課金は、全員が同じ単価を払う

再生可能エネルギーの買い取り費用を、電気を使う人全員で分けて負担するものです。単価は国が毎年決めます。会社を変えても、プランを変えても同じです。

年度単価(1kWhあたり)300kWh使ったときの月額
2026年度4円18銭1,254円
2025年度3円98銭1,194円
2024年度3円49銭1,047円
2023年度1円40銭420円
2026年度の単価は2026年5月検針分から2027年4月検針分に適用(経済産業省)

2023年度が低いのは、この年だけ調整が入ったためです。流れとしては上がり続けています。使用量が同じでも請求が増えていく理由の1つが、ここにあります。

実際に足すと、いくらになるか

東京電力の従量電灯B、30A、月260kWhで計算してみます。燃料費調整額は月によって変わるので、ここでは0円としています。

項目計算金額
基本料金30A935円
電力量料金120kWh×29.80円3,576円
140kWh×36.40円5,096円
再エネ賦課金260kWh×4.18円1,087円
合計約10,694円
燃料費調整額と、国の補助による値引きは含めていません

この内訳を見ると、1万円のうち1,000円あまりは再エネ賦課金です。会社を変えても、この部分は動きません。

いまの請求には、国の値引きが入っている

2026年は、7月・8月・9月の使用分に電気とガスの補助が入っています。

使用月電気(低圧)都市ガス
2026年7月3円50銭/kWh14円00銭/㎥
2026年8月4円50銭/kWh18円00銭/㎥
2026年9月3円50銭/kWh14円00銭/㎥
申請は不要で、契約中の会社が自動で値引きします

10月以降の補助は、2026年9月時点で決まっていません。もし延長されなければ、10月使用分から値引きの行がなくなります。300kWh使う家なら、月に1,000円ほどの差です。

秋に「使い方は変えていないのに請求が上がった」と感じたら、この行を先に確認してみてください。

どこを動かせるか、もう一度整理する

項目動かす方法手間
基本料金契約アンペアを下げる電力会社に連絡。工事が要る場合あり
電力量料金会社かプランを変える申し込みだけ。停電なし
燃料費調整額上限のあるプランを選ぶプラン選びのときだけ
再エネ賦課金動かせない—

順番としては、使用量を減らす前に、単価と契約の大きさを確かめるほうが早いです。使用量を減らす工夫は毎日続ける必要がありますが、契約の見直しは一度で済みます。

具体的な手順は電力会社を切り替える前にに書きました。まとめて契約する場合は電気とガスをまとめると安くなるかもあわせて読んでみてください。

まとめ

  • 電気料金は基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の4つ
  • 自分で動かせるのは前の2つ。あとの2つは会社を変えても残る
  • 再エネ賦課金は2026年度4円18銭/kWh。300kWhで月1,254円
  • 電力量料金は使うほど単価が上がる3段階制
  • 燃料費調整額は、規制料金には上限があり、自由料金にはないことが多い
  • 2026年10月以降の国の補助はまだ決まっていない

請求書を1回だけ、金額ではなく項目で読んでみてください。次に請求が動いたとき、どこが動いたのかが分かります。

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