「時間がない」と感じているとき、実際に足りていないのはまとまった時間です。
座って何かに向かう時間は、確かに取りにくくなります。ただ、手や目は使っているけれど、頭は空いている時間は、思ったより残っています。
まず数えるところから始めます。平均値と比べる必要はありません。自分の数字だけで判断できます。
結論:数えると、月に10〜30時間あります
計算はこれだけです。
片道の移動時間 × 2 × 月の出勤日数 = 移動のながら時間
片道30分・月20日なら、月20時間です。ここに家事や待ち時間が足されます。
月20時間は、1日あたり40分ほどです。この40分を何に使うかという話になります。
数える場所は3つ
① 移動
通勤・通学、買い物への行き帰り、送り迎え。いちばん量が読める時間です。毎日ほぼ同じだけ発生します。
| 片道 | 往復 | 月20日で |
|---|---|---|
| 15分 | 30分 | 10時間 |
| 30分 | 1時間 | 20時間 |
| 45分 | 1時間30分 | 30時間 |
| 1時間 | 2時間 | 40時間 |
片道15分の差が、月10時間の差になります。1日単位だと小さく見えても、月でまとめると別の量になります。
② 家事
洗い物、洗濯を干す・たたむ、掃除機、風呂掃除。手順が決まっていて、考えなくてもできる作業が対象です。
1日30分としても月15時間になります。ただしすべての家事が当てはまるわけではありません。料理でレシピを見ながら手順を考えている時間は、頭が空いていません。
③ 待ち時間
病院、役所、レジの列、子どもの習い事の送迎待ち。量は読めませんが、まとまって発生することがあります。
この時間はスマホを見て終わることが多いところです。意識していないと、数にも入りません。
その時間、何が空いているか
数えたら、次は何が空いているかで分けます。ここで使えるものが決まります。
| 状態 | 場面の例 | 使えるもの |
|---|---|---|
| 目も手も空いている | 電車で座れた/待合室 | 読書、動画、勉強 |
| 耳だけ空いている | 立っている電車/洗い物/散歩 | 音声のみ |
| 頭も使っている | 料理/運転で道を探す/書きもの | 何も足せません |
いちばん多いのは真ん中です。目と手はふさがっているが、耳は空いている。この時間に本を読むことはできませんが、聴くことはできます。
▶ オーディオブックとは|仕組みと、向かない場面
耳だけが空いている時間に使えるものです。仕組みと、向かない場面をまとめています。
音声以外にも、この時間には音楽やラジオ、語学の聞き流しが入ります。何を入れるかより先に、どれだけあるかを知るほうが順番として先です。
数えてみて、少なかった場合
月に5時間もない、という結果もあります。在宅で働いていて移動がない、家事の時間が短い、という場合です。
そのときは、ながら時間を活用するという方向自体が合っていません。月5時間では、オーディオブック1冊も終わりません。
その場合は、まとまった時間のほうを見るほうが早いです。夜の30分、休日の午前中。量は少なくても、集中できる時間のほうが進みます。
▶ 40代からのひとり時間、何をするか決まらないとき
まとまった時間の使い方から考える場合はこちらです。
数えるときの注意
- 理想の予定ではなく、先週の実際で数えます — 「早起きすれば」は入れません
- 全部を埋めようとしません — 何もしない時間があっていいはずです
- 平均値と比べません — 他人が何分かは、自分の判断に関係ありません
3つ目が大事です。通勤時間の平均を知っても、自分の時間は変わりません。使えるのは自分の数字だけです。
まとめ
- 足りないのはまとまった時間。ながら時間は残っている
- 計算式は片道 × 2 × 月の出勤日数
- 片道30分なら月20時間。1日あたり40分
- 数える場所は移動・家事・待ち時間の3つ
- 目と手が空いているか、耳だけかで、使えるものが変わります
- 月5時間もないなら、この方向は合っていません
- 平均値とは比べません
次に確かめること
▶ 聴く読書が続かない理由|3つのつまずき
ながら時間に音声を入れても続かない場合、原因はだいたい決まっています。
▶ 動画配信サービスを1つに絞るまで|3つ契約してわかったこと
目と手が空いている時間の使い方は、こちらで扱っています。
▶ ひとり旅で確認しておくこと|宿・移動・連絡先
まとまった時間が取れたときの持ち出し方です。
▶ ヨガとピラティスの料金|プランと契約範囲の違い
通う時間を確保できるかは、月の回数と店舗の条件で決まります。
▶ すきま時間で学ぶ|聴く・読む・動画の使い分け
手が空く時間と目が空く時間で、使える方法が変わります。

